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わかる。わかる。

by tajima

最近「共謀罪」という名前のバーやスナックがあったらめっちゃ行きたいねって笑い合っている。
人はどこかで不謹慎なものが好き。
仲間内で「わかる。わかる。」となる話題、公然と言うといろんな方向から怒られるよねっていう話題は背徳感を伴って笑いを呼ぶ。
政治家でスピーチがうまいとされるのは、森喜朗や麻生太郎。
会場は沸かせられるが、なんせきわどい。
多分世間の認識としてはスピーチの名手というより、失言するおっさんといったところか。

不二越という富山の企業の会長が「富山県民は閉鎖的だから極力採らない。でも、ワーカーなら採ってやる」という発言をした。
地元の人間からすれば、ほとんどヘイトスピーチ。
笑いを呼ぶどころか、抗議の声があがるのは当然だ。

どうしてこういう発言をしたのか。
仲間内の言葉で話してしまったということなんだろうか。
発言したのは地元の商工会議所で開いた記者会見。
記者会見は丁々発止でやり合うということよりも、むしろ記者が相手の言わんとするところを汲み取ってあげることの方が多い。
とがった言葉も丸くして伝えられる場合がある。
傷つく人を極力減らすためだ。
安心感があったのか。
見知った記者がいれば余計に口もなめらかになる。
だから、うっかり言っちゃった。
あるいは企業のトップにもなると、忠言してくれる存在がいないのかもしれない。
だから、うっかり。

僕も富山で暮らしている。
でも富山県民の個々人が閉鎖的という印象はない。
うぬぼれに聞こえるかもしれないけれど、自分自身も閉鎖的という方の人間ではないと思う。
それはただ僕の個人的な捉え方。
僕の知人・友人にたまたま開明的な人が多いだけという可能性はある。
現代が階層社会なのは間違いないわけで、僕がある種のぬるい階層にいるだけかもしれないしね。

一つだけ言いたいのは、組織の閉鎖性は個々人の気質以上に集団の同質性に由来することが多いということ。
みんな日本人、みんなヘテロ、みんな男、皆吉本芸人とか。
不二越の場合は富山県民。
この会長は東京出身。
富山人が八割という企業において、実際にいろいろな苦労があったとは思う。
ある種の仲間意識にはなじめなかっただろう
方言一つとっても戸惑いがあったはず。
ただここ数年は採用にいくらでも口が出せるはず立場だった。
いろいろな地域から人材を引っ張ろうと思えばできたはず。
長年組織のトップにいたくせに風通しの良い組織をつくらないまま、県民性を批判するだけというのはちょっと子供っぽい。

ちなみに僕が一番むかついたのは「ワーカーなら採ってやる」というくだり。
とてもじゃないけど笑えない。




tajima
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