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能作

by tajima

異動してからちょっと緩い感じで時間を過ごしている。
もうちょい人に会いに行ったりすればいいのかなと思うのだけれど。
緩いと思って怠けていたら、重めの締切がいきなりどんどんやって来て困っている。
GW前だもんなあ。
今日は家に帰れない気がする。

とかいって、ずっと机に座っていたりもしない。

能作という鋳物のメーカーが高岡という街にある。
高岡は400年もの鋳物の歴史がある。
鋳物っていうのは型にどろどろの金属を流し込んで造形するやつね。

その街にある能作はもともと仏具を中心に製造して問屋に卸すような商売をしていたのだが、時代の流れで当然先細りになる。
そこで婿入りした社長が頑張った。
トップデザイナーを起用した真鍮の風鈴や、柔らかくて曲がるとい錫という素材の弱点を全面に出したテーブルウエアなんかを開発して問屋を介さずに売るという商売に変えたら大当たり。
今ではミラノにまで直営店がある。
衰退する一方の伝統産業の中では奇跡的な存在だろう。

生産の拡大に合わせ、このたび新社屋が完成。
行って来た。
カフェやショップ、体験コーナーもあり、かなり充実している。
玄関前の大きなガラスの倉庫に入った木型は死蔵するものなのかと思いきや、実際に使っているもので、職人が出入りして取り出すところにも立ち会える。
特にすごいのは工場見学のやり方。
ガラス一枚隔てて、作業を見せるというのはよくあるだろうけど、ここは違う。
来場者は職人のすぐ後ろに立って手の動きを追える。
ここまで近付いていいのかというくらい近付ける。
好きな人にはたまらんのではないだろうか。

ああやって職人さんが実際に作っているところを見ちゃうと、買いたくなる。
好きになっちゃうよなあ。



tajima
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